PicoMMLを使い倒すPart.1

PicoMMLのマニュアルってないなーって思ったので作っていこうと思います。

(Ver1.5からリファレンスができているそうです。
「MENU」→「other」→「リファレンス」から

まず必要な知識。

1.ファミコンは音程の有る音三つ(矩形波2つと三角波1つ)とノイズどDPCM(簡単に言ってしまえばサンプリング音)が使える。

PicoMMLでは三角波を使わなくても曲は作れますが、三角波出ないとできない表現もあります。(ドラクエのほこらなど)

お分かりかと思いますが、DPCMは実装されていないのでノイズだけでビート、ドラムを作ります。

では具体的な記述の仕方を見ていきたいと思います。

公式のほうにコマンドが出ていますが、羅列でわかりにくい部分もあるので曲を打ち込みながら見ていきましょう。


曲はFINAL FANTASY 3の愛の悠久の風です。

まずは冒頭でテンポの指定を。


t120


次にトラックと音色の指定をしてあげます。

1トラックと2トラックをまず使いますので

@t1
@t2


と指定してあげてください。

音色はデューティー比といって

50%が@0,25%が@1,12.5%が@2の3つです。(ほかにも音色はありますが取りあえずこれだけ

さっきのトラックと一緒に指定してあげましょうか。

@t1 @2
@t2 @2


これが事前に必要な設定事項です。

次にようやく曲の打ち込みが始まります。

FF3最初の悠久の風は32分休符のような休符を挟むことによって、2トラック使って厚みを出しています。

結構有名なテクニックですので身につけてしまいましょう。

16分音符で打っていくのですが、次のような記述は面倒ですよね。


d16g16d16e16c16a16>c16a16>c16a>ca>ca>ca>ca>ca>c

                                                                                                    • -

t120

@t1 @2
@t2 @2

@t1 l16 dgdeca>ca>ca>ca>c

                                                                                                    • -

また使い方講座的なものはやりたいと思います。それでは!

(続く

コマンド一覧

      • 主なコマンド ---

cdefgab(音名)
r(休符)
@N(音色)
@bN(ベンド)
@e(エンベロープ)
@g(ゲートタイム)
@kN(キーの上げ下げ。相対指定)
kN(キーの上げ下げ。絶対指定)
@lN(ループ)
lN(音長規定値)
@mX,Y,Z (モジュレーション)
@oN(オクターブ記号の向き)
oN(オクターブ)
< >(オクターブ上げ下げ)
pN(パンポット)
@s(演奏開始位置)
@tN(トラック)
tN(テンポ)
@vN(マスターボリューム)
vN(トラックボリューム)
/* */(コメント)
/:N / :/(リピート)
$(マクロ)
( ) (ポルタメント)
[k.sign:***] (調号指定)